「Xperia Z5 タッチ&トライ」アンバサダーミーティング参加レポート&拘りの技術を詰め込んだ「Xperia Z5 Premium」ファーストインプレッション
※この記事はAMNの記事広告としてレポートしています。
※Xperia Z5 Premiumはソニーモバイルコミュニケーションズさんよりモニターとしてお借りしているものです。評価機のため、製品版とは仕様が異なる場合があります。
12/10(木)、品川にて開催された「Xperia Z5 タッチ&トライ」アンバサダーミーティングに参加し、Xperia Z5 PremiumのChrome(クローム)をお借りしました。
今回のシリーズでは東京を含め五都市(大阪、福岡、名古屋、仙台、東京)でのイベントが開催され、東京イベントに関しては商品の販売に合わせ、Xperia Z5だけではなく、Xperia Z5 Compact、Xperia Z5 Premiumも貸し出されました。
各開催地での通称「Xperia飯」は、「次回の開催地のお弁当」と「前回の開催地のお菓子」という組み合わせで用意されていましたが、今回、最終地となった東京では、最初の開催地が大阪ということでお好み焼きが用意され、お菓子は、前回までのイベント開催地のものが用意されました。
お好み焼きにはスタッフが一生懸命マヨネーズで書いた手書き文字で、「だから私は、Xperia」。他に「Xperia Z5」という文字が入ったものもありました。
Xperiaアンバサダーミーティングでは、実際に製品の開発に携わった人の話を聞ける、直接コミュニケーションが取れるというところが一番の魅力ですが、こういった、イベントを盛り上げよう、参加者に楽しんでもらおうと趣向をこらされている点も楽しみの一つとなっています。
私も購入した前機種、Xperia Z4の発売から約半年と短いサイクルでの新機種発売となりましたが、この短いサイクルでも様々な部分が見直され、新たな魅力も加わり、進化しました。
いつも司会進行を務めてくださる、ソニーモバイルコミュニケーションズの笹谷さんより
「Xperiaを使っている人、使っていない人が参加されていますが、持ってる持ってないに関わらず、Xperiaのことを本当に知りたいなと思ってくださる方が集まる場なので気にせず楽しんでください。この活動を通じてユーザーとふれあう機会が増えて、益々愛されるブランドとしてがんばっていきたいと思ってます。今年前半半年での集計で、国内のAndroidスマートフォンシェア一位を獲得しました。ここを足がかりに、トップでいつづけているブランドに「チャレンジしていく」というよりは、まずは「どちらが良いのか」と考えてもらえるように、まだ横にも並んでいないので、並べるようになるべく良い端末を作っていきたいし、良い取り組みをしていきたい」とのお話がありました。
デザイン
今回デザインを担当された方より、大幅に変わったデザインについてのお話がありました。
Xperia Z5に関しては、これまでのガラスの価値やメタルフレームの質感は踏襲しつつ、どう進化させるかという点がポイントだったそうです。
今回のテーマは「人の生活に寄り添うようなデザイン」。スマートフォンは現状、人々のデイリーツールとなっているため、風景だったり身に付けているものだったりとの組み合わせを意識し、白いシャツのように、ユーザーのアイデンティティを際立たせるような存在を目指したとか。生活の中で「完全な白」「完全な黒」というアイテムは実はあまりなく、自然に生活に溶け込むカラーということで今回の四色「ホワイト」「グラファイトブラック」「ゴールド」「グリーン」をデザインされました。一番のチャレンジだったのはグリーンで、試行錯誤の上、男性でも女性でも持てる現在のグリーンに行き着いたそうです。
Xperia Z3 Compactに関しては、若い層をターゲットに元気なイメージでカラーを考案。Z5と同じような質感となっています。
Xperia Z5 Premiumは、今回、Z5シリーズで進化した高速AFの他、4Kなどのソニーで培われた技術が搭載されており、これまでと同じくメタルフレームは使いつつも、突き抜けた感を表現するということでChrome(クローム)のカラーを採用。プラスチックでは実現できない質感のため、ほぼ鏡と同じようなプロセスで作られているそうです。
黒は、クロームとは両極端にある色を実現し、特殊な処理を施していて、見る角度によって奥行き感や、青みがかった色が見えてくる深い黒にしたそうです。
メカ
フロストガラスの構造は、透明のガラスの表面に微細な凹凸を付け、曇って見えるようにしており、凹凸の密度と深さ、触感、見た目、汚れの付きやすさなどを考慮して今回のフロストの形状を決めたそうです。
指紋センサーは、新しいユーザビリティを実現する上で指触り、見た目も重視。位置については色々検討されたが、ボタン二度押しが必要ない、端末を握ったときのベストポジションということで電源ボタンの位置を採用。見た目にも機能的にも精度の高いものができたとのこと。
サイドのXPERIAロゴに関しては、全体のデザインを見直す中で、より「金属感」をアピールするポイントとなっている。レーザー加工で刻印し、深さや面の粗さ、色など調整に調整を重ねて決定されました。
前機種Xperia Z4にて問題となっていた熱に関しては、カメラの機能アップということもあり、メインカメラからの熱を拡散させるために二本のヒートパイプを搭載。今回は基板の形状も見直し、かつヒートパイプも従来より太くし熱の拡散性を上げており、CPU直下の部分に関しては、基板のシールド部品の中と外に対して熱伝導樹脂を配置、より効率的に熱が拡散するような工夫をし、ハードウェア的な対応を行っているそうです。
カメラ
今回、カメラについての大きなポイントは以下の三点。
・0.03秒の世界最速AF
・超スムーズな動画が撮れる手ぶれ補正
・5倍のクリアズーム
高速AF
レンズ、イメージセンサー、画像処理エンジンの全てを自前で開発。ソニーが培ったイメージセンサーの技術、αのレンズや画像処理のノウハウを凝縮してXperiaのカメラ開発に役立てているそうです。有効画素は2300万で、デフォルトのアスペクト比16:9でも有効画素が20MPを超えました。イメージセンサーは単に画素数を増やしただけではなく、競合より更に大きな、スマートフォンの中では最大と言われるデジタルスチルカメラと同じフォーマットサイズ1/2.3型を使用。高画素になっただけではなく目玉になるのが高速AF。像面位相差の情報を取得するための画素を埋め込んでいて、それをAFに役立てている。画素を増やしただけではなく、AFの機能を進化させるための仕込みであるとのこと。
撮影時は、レンズから入ってきた光を、アクチュエーターユニットというレンズユニットを上下させてピントを合わせます。ピントがあったところがイメージセンサーに入ってデジタル信号に変換されます。その、アクチュエーターユニットに関しても新規に開発されました。
画像処理エンジンの進化により世界最速の0.03秒AFを実現。高速AFは高い精度が必要。従来だとコントラストAFという、レンズユニットを上下することによって、マクロから無限遠までレンズを動かしてピントの合ってるところにもっていくという仕組みだったが、それを像面位相差AFの仕組みを入れることによって一発でピントの合ってるところまで移動させることができるようになりました。
また、今回開発したカメラは、ほぼ100%の領域で像面位相差での撮影が可能に。レンズは35mm換算で24mmのレンズを採用し、より広角に。厚みの薄いレンズを開発したため、フラットなデザインに貢献しているそうです。
手ぶれ補正
動いているものと一緒に撮影者が動いてもぶれずに撮影できる。中央にあるものに自動で合わせるようになっているので、スムーズにAFを移動させて録画することができる。
ズーム
デジタルズームの一種ではあるが超解像度技術を併用。イメージセンサーの高画素化により、切り出す数が増えたこと、超解像度技術、ソフトウェア的な進化を伴った合わせ技で、5倍までのデジタルズームがほぼ劣化なくきれいにできる。前機種までは3倍だった。UIも工夫し、ズームの倍表示をするようにした。
プレミアムおまかせオートの進化
全てのシーンにおいて、全てのユーザーにとっての「最適」の実現は難しい。もうちょっと明るめが良い、もうちょっと赤っぽくしたい、というユーザーもいる。それぞれの好みに合わせて微調整できる機能として今回搭載した。
オーディオ
今回、デジタルノイズキャンセリングとハイレゾの両立を実現。また、Z3から、他社のヘッドセッドも自動認識して音質を最適化できるようになりました。
設定の「音と通知」→「オーディオ設定」から、Clear Audio+をONで自動認識もONになります。オーディオ設定には実は、ほぼウォークマンと同じ機能が詰まっているので是非試してみてほしいとのこと。端末の上下の端にスピーカーが搭載されており、ヘッドホン無しでも良い音が出るそうです。
ディスプレイ
ブラビアと同じ画質となっているが、スマートフォンは野外にも持ち運ぶため、室内に置くテレビに比べ厳しい環境下できちんと見えないといけない。外光下でも綺麗に見えるようによりチューニングされている。「黒」を引き締めたまま細かな色の表現をできる機能を強化。強い光を感知するとディスプレイを明るくするというよりは、コントラスト比を上げて鮮やかさを保ったまま、綺麗に見える状態を保っているそうです。
4Kディスプレイ
ソニーは4Kをリードしているため、すごく大切にしている部分でもあるそうです。フルHDの縦横二倍あるため、単純計算で解像度は四倍。フルHDの画質の動画を再生すると4Kの解像度にアップスケーリングする機能があり、そのまま見るよりは綺麗に見ることができるそうです。
バイノーラル録音
リアルユーザーの声を集めて公開されている、Xperia FILEというページにも参加されている、ミュージシャンの橘哲夫さんがゲストとして登場。まるでその場にいるような、臨場感のある「立体音響の録音」ができる機能=バイノーラル録音なのですが、録音に必要なノイズキャンセリング機能付きのヘッドセットが各テーブルに貸し出され、橘さんが歌いながら会場をあるいている様子を実際にバイノーラル録音しました。
橘さんの歌声が移動しながら流れていくのがわかるかと思います。ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンでなくても体験できます。
ちなみに、録音や録画の際のマイク感度なのですが、設定→音と通知→アクセサリー設定→マイク感度より調整が可能です。
タッチ&トライ
後半のタッチ&トライでは、Xperia Z5 Compact、Xperia Z5、Xperia Z5 Premiumの三機種に加え、周辺アクセサリや噂の4Kマンになれるボックスなどに触れることができました。
SIMトレイの向き
先日、福岡イベントに参加した際にお借りしたZ5と自分のZ4の外観比較エントリを書いた際に触れたのですが、SIMトレイの向きに関して。個人的には取り出す側がディスプレイ側を向いているほうがわかりやすいし、便利なんだけどなと思って聞いてみたところ、「コネクタの接点を反対に持っていくことは技術的には無理ではないと思いますが、サイズ的不利になるため現在の仕様にしている」とのことでした。
ボリュームボタンの位置
また、こちらもZ4/Z5の外観比較エントリにて触れたのですが、ボリュームボタンの位置について。だいぶ位置が変わったので、持ち方や使い方によっては不便に思う人が多そうです。これは、指紋センサーのBtoBコネクタがあるためボトム側に寄らざるを得なかったそうです。また、指紋センサーの上側は基板があるので、これ以上指紋センサーを上げることもできなかったとのこと。実際は、デザイン的にもトップ側に上げたかったというのが事実というお話でした。
個人的には、スマートフォンで頻繁に音楽を聴かないということ、聴いても、何度も立て続けにボリュームボタンを操作することがないので、特に不便は感じていないです。
Android6.0への対応
現在未定とのお話でした。
イベント内容に関して
福岡/仙台イベントへ参加した際も今回もそうなのですが、もう少し、参加者同士でコミュニケーションがとれるワークショップなどがあると嬉しいなと思いました。その点お伝えしたところ、Z5シリーズは特に前機種からの変更点や進化したポイントが多かったせいか、どうしてもプレゼンが長くなってしまい、合わせてタッチ&トライの時間を確保するとなると、アイデアや準備はあるのですが結果的に、ワークショップまで収まりきらない、というのが現状とのことでした。以前、Xperia Z Ultraのときだったかな?のイベントであったワークショップが楽しかったんですよね。ぜひまたやってほしいです。
Xperia Z5 Premium ファーストインプレッション
引き続き、端末レビューということで、お借りしたXperia Z5 Premiumの外観から紹介します。
Xperia Z5 Premium(Chrome) 外観
「プラスチックでは実現できない質感のため、ほぼ鏡と同じようなプロセスで作られている」とのお話でしたが、本当に鏡そのものです。非常に指紋が付きやすいですが、指紋防止の保護シートを試しに貼ってみたところ、やはり鏡の光沢感は損なわれてしまいました。せっかくですから、保護シートを貼るにしても光沢タイプやガラス製のものを使いたいところです。
レンズ部分は、Z5に比べると若干の凹凸があります。テーブルに置くと凹凸でカタカタする、といったレベルのものではなく、指で触ってみて「あ、ほんとだ」と感じる程度です。
Xperia Z5は高さ約 146mm/幅約 72mm/厚さ約 7.3mmで約5.2インチ、Xperia Z5 Premiumは高さ約 154mm×幅約 76mm×厚さ約 7.8mmで約5.5インチと、サイズにそんなに差はありません。
Xperia Z5と全く同じように、「XPERIA」の刻印、microUSBコネクタ、ストラップホール、SIM/microSDトレイ、電源ボタン、ボリュームボタン、シャッターボタンが配置されています。
参考
Xperia Z5の外観/Xperia Z4との外観比較
http://tunakko.net/?p=17578
重量に関してはXperia Z5が約154g、Xperia Z5 Premiumが約181gと30g近く違うので、持ち比べたときに若干の重さの違いは感じます。
単体で撮ってしまうとなかなか伝わりづらいですが、Xperia Z5 Premiumのクロームの背面は鏡そのもので、とてもクールな印象の仕上がりになっています。
サイズも大きいため一見、男性向けに思われますが、キラキラとしたアクセサリー感があり、鏡としても実用的な点で意外と女性にも人気だそうです。
カメラ
イベントでも説明があったように、今回有効画素数が大幅にアップし、メインの機能「プレミアムおまかせオート」に、仕上がりを微調整できる機能が追加されました。
プレミアムおまかせオートの状態で、一番上の右端にあるアイコンをタップすると、「色合い」「明るさ」というスライダーが出現するので、自分の好みに調整します。
「色合い」を調整すると、写真の印象もだいぶ変わります。
これがデフォルトの状態。
以前、Xperia Z4のレビューの際に、カメラのマニュアル機能について触れましたが、オートで撮るよりも自分好みの細かな設定ができるとはいえ、聞き慣れない人にはやっぱり「マニュアル」という言葉だけで近寄りがたい印象を与えてしまうと思うので、せっかくメニューにあってもなかなか使われることがないのではないかと思います。
プレミアムおまかせオートに、簡単に操作できる「色合い」「明るさ」調整機能が追加されたことにより、マニュアルモードにしなくても、ちょっとだけ写真の仕上がりを自分好みにできるので、写真の楽しみ方も、出来上がりの幅も広がったのではないかなと思います。
また、AFがかなり高速になりました。
何枚かサンプルを撮ってきました。今回は、マニュアルではなくすべてプレミアムおまかせオートで撮っています。写真によっては、プレミアムおまかせオートでの微調整を行っています。
「微」でも調整してしまうと「おまかせ」ではなくなってしまいますが、自分のわがままもちょこっと足せるということで、プレミアムわがままオートと勝手に呼んでいます。
指紋認証
今回新たに搭載された指紋認証ですが、かなり便利に使っています。設定など、詳しくはこちらをどうぞ。
Xperia Z5の指紋認証とSmart Lock
http://tunakko.net/?p=17661
指紋認証の機能を搭載することにより、電源ボタンの形状が変わり周辺キーについても位置などの変更がありましたが、個人的にはこれでとても良かったと思っています。スリープ解除からロック解除へ指を移動せずに行えるのはかなり便利です。
一週間持ち歩いてみて
5.5インチというとやはり大型の印象を受けますし、Xperia Z5 Premiumは背面が鏡面仕上げということで持ち歩きにはかなり気を遣ってしまうのではと思っていましたが、思っていたよりも手へのおさまりが良く、持ち歩きにくいのではという印象はなくなりました。
サイドフレームがディスプレイ側/背面側に若干、高さがあり、持ったときに指に引っかかる感触があるので、そこが持ちやすさに影響している部分はあるかもしれません。また、Z4ではサイドフレームがさらっとした手触りだったのですが、Z5 Premiumでは若干しっとりとした手触りになっていて、Z4よりも手に吸い付く感触です。
ディスプレイが大きいのでどうしても、操作の際に指の届かない部分があり不便さを感じる点はあります。デフォルトで、「ホーム画面上のどこかを下フリックでステータスバーを引き下げる」という機能を付けてくれたら嬉しいなと思います。
また、POBox Plusは入力に便利な点もたくさんあり、ぜひ愛用したいところなのですが、テンキーのサイズ変更に限界があり、右寄せ/左寄せにしてもどうしても若干指が遠いので、大型のデバイスでは使いづらく感じてしまうのが正直な感想です。もう少しカスタマイズが可能になると嬉しいです。
オーディオ関係は詳しくないのですが、オーディオ設定のカスタマイズによって、聴こえる音が全く変わってくるのは私の耳にもわかりました。自分の持っている別端末とも聴き比べてみたいと思います。
カメラについては、これだけ撮れて、色々なカメラアプリで遊べたらスマートフォンのカメラとしては十分すぎるほどだなという感想です。何も考えず撮れるオート機能があり、更にちょっと自分好みにできる簡単な機能が追加され、もっといじりたかったらマニュアル設定があって、インカメラもズームも綺麗。先ほどの撮影サンプルに、何枚かズームで撮ったものが入っているのですがどれかわかりますでしょうか。被写体や環境などにもよるとは思いますが、「あ、これズームだな」と意識しないで見ることができる写真が撮れているのではないかなと思います。撮っていてとても楽しいカメラです。
まだまだ、進化した点があり一度のレビューでは紹介しきれないのですが、今回四週間モニターとしてXperia Z5 Premiumをお借りできたので、他の機能についてもおいおい触れていきたいと思います。
コメントを残す