ユキとさよなら
今年の四月に我が家の猫、ユキとさよならしました。
ユキは扁平上皮癌という、簡単に言うと顔にできるガンになってしまったのでした。
Blogに書くのもなーと思いつつ、このBlogは長く続けているから、記しておかないのはユキがいなかったことにしているような気持ちになったり。
うちでは三匹猫を飼っていて、一番年上がまるこ。その娘がユキ。別のつながりから迎えたのがここなつ。
ガンの診断を受けてから約半年でどんどん痩せていきました。
ユキは一番、人になつかない子だったけど具合が悪くなるにつれ、夜は私のベッドにくることが増えました。背中をなでると日に日にごつごつしていくのがわかる。できるだけ長く一緒にいたいけど、どんどん具合が悪くなっていって苦しさが増していくユキ。何が最善なのかわからず、苦しそうな様子を見てはメソメソとしながら抗がん剤治療に連れて行く私。情けない私。
ユキはすごく大人しくて可愛い子で、いたずらしたり暴れたりすることもほとんどなくて、まることは違って「ご飯くれー」と騒ぐこともなく、ひっそりと佇んでるタイプ。
ペットはしあわせばかり運んでくれる。
私はお返しできていたのかわからない。最後の日は一緒にお布団で横になり、私はずっと起きていて、ユキは苦しそうにしながら時々うとうとしていました。
お別れのとき、ユキの体はぐにゃっと脱力した状態になり、やっと力を抜くことができたような様子でした。
箱の中で眠っているユキのそばに座るまるこ。
火葬のためお迎えにきてもらったとき、まるこはユキを追いかけるつもりなのか玄関に走って行きました。
後日私は、ユキが小さくなって私の体の中に入っていく夢を見ました。
友達は、ユキが私と一緒にいてくれてるんだねと言ってくれました。優しいねと。
ユキは私と家族の足元に来ては、しっぽをビビビと震わせる仕草をよくしていました。
さよならの前日、よろよろとしながらビビビとしていた。
ずっと一緒にいてくれてありがとう。
思い出は書いて消費しなくて良いので.